クラタツ!

5分で読める! 暮らしに役立つ情報ブログ

80年代ドラマ・映画「Wの悲劇」

Wの悲劇

映画「Wの悲劇」(1984年公開)は、1982年に発表された、夏樹静子による日本の推理小説をもとに、原作のストーリーを劇中劇とした、オリジナルストーリーとなっています。この「Wの悲劇」ですが、とにかく何度もドラマ化されていて、2012年にも武井咲さん主演で制作されるなど、名作中の名作です!

Wの悲劇  ブルーレイ [Blu-ray]

Wの悲劇 ブルーレイ [Blu-ray]

 

 

映画版は、薬師丸ひろ子さん主演で、三田佳子世良公則高木美保三田村邦彦蜷川幸雄さん(敬称略)といった、実力派の俳優さんがずらり勢ぞろっています(笑)

音楽も、ジブリアニメでお馴染の、久石譲さんが担当されていて、映画を独特の雰囲気にいざなってくれました。

 

ストーリーは、

薬師丸ひろ子演じる「三田静香」は、劇団の研究生で、女優になることを夢見て努力する20歳の女性。劇団の次回公演「Wの悲劇」のオーディションに挑むが、主役には選ばれず、端役を演じる事と決まった。舞台は幕開けを迎えたが、公演中のある夜、劇団の看板女優「羽鳥翔」(三田佳子)の泊るホテルの部屋で、パトロンが腹上死してしまう。スキャンダルになることを恐れた「羽鳥翔」は、たまたま部屋の近くを歩いていた静香に、身代わりになる事を頼む。見返りとして、静香に主役を演じさせると約束するのだった。スキャンダルに巻き込まれながらも、女優として奮起する静香に、観客は魅了され始めるが、主役を降ろされた「かおり」(高木美保)に事の全てを暴露されてしまう・・・。「かおり」は、静香をナイフで刺そうと襲うが、近くにいた静香を慕う「森口」(世良公則)にかばわれて・・・。

と、いった感じとなっています。

 

 

とにかく登場人物すべてが、光り輝いているんですよね。はまり役というか、大女優と呼ぶにふさわしい三田佳子さんの美しさと貫録、光り輝く美貌と若さゆえのとげとげしさをもつ高木美保さん、かわいいけれど、どこか抜けきれない女優の卵だったのに、色々な経験から見事才能を開花させる役どころの薬師丸ひろ子さん・・・。

この映画は、本当に女優たちが輝いています!女優をみるための映画だと思っています(笑)

全盛期の角川映画ですから、気合いがはいってるというか、しっかり作りこまれているというか、まったく抜け目がございません!

世良公則さんは当時、ばりばりのロック歌手でしたので、はじめて見た時は違和感があったのですが、役者を目指したが、心に傷を負って、役者以外の道を進む複雑な男性の役どころをきちんと演じられていました。軽い男性のようでいて、実はものすごいまじめな感じがよくでていたように思います。

序盤にラブシーンがあるのですが、なんとも不器用な感じでして・・・したいけど、若い彼女にいい加減なことをしてはいけないと、我慢する姿に人の良さがあふれています(笑)

 

演劇や映像、音楽やアートを目指す若者って、いつの時代もきれっきれで、とげとげしくて、不安定でさびしがりやで、でも傲慢で・・・そういった若さゆえのあやまちの美学っていうのでしょうか、そういうものが映画から溢れてきます。

薬師丸さんも、この映画から大人の女優の仲間入りをしたように感じましたし、女優の成長に大いに貢献した作品ではないでしょうか。

監督は、澤井信一郎さんで、この映画でアカデミー最優秀監督賞をとられています。宇宙刑事シャイダーで監督をされていたのに、ものすごい出世です(笑) あ、わたしはシャイダーのファンですよ^^

 

 

主題歌「Woman "Wの悲劇"より」もスマッシュヒット致しましたー。薬師丸さんの代表曲のひとつですよね。この曲、作詞がユーミン(松任谷由美)さんなんですよね。名曲にはそれなりの方が、やはりかかわっております。

♪「もう行かないで そばにいて~」と、聞くと反射的にこの映画を思い出すほど、映画にマッチしていました。あの透明感のある歌声が、映画に清廉された風を流し込んでくれます。映画のほうは、どろどろのストーリーなのに、不思議と切なさと美しさを際立たせてくれるんですよねー。

 

長くなりましたが、とにかくおすすめすぎる!80年代の映画「Wの悲劇」まだみていない方は、ぜひ一度ご覧下さいませ。

Woman

Woman "Wの悲劇"より

 
Wの悲劇 オリジナル・サウンドトラック

Wの悲劇 オリジナル・サウンドトラック

 
Wの悲劇 デジタル・リマスター版 [DVD]

Wの悲劇 デジタル・リマスター版 [DVD]

 
Wの悲劇 [DVD]

Wの悲劇 [DVD]